探偵事務所に浮気調査を依頼したい!でもわからないことが多くて、依頼に踏み切れない方の質問にお答えします。今回は「 証拠の写真はどれくらい鮮明なものがとれるのか?について 」です。
Q1. 探偵が現場を押さえる際に、写真や動画などがどこまで鮮明か?
探偵事務所では浮気の証拠をおさえるために、様々な機材を使います。現在では、ほとんどが動画主体になっているため、ビデオカメラを使用することが多いでしょう。
浮気調査では、証拠となる動画や写真をもって、依頼者に報告します。この証拠とは、「調査対象の顔が判別できるもの、調査対象を特定できるもの」を指しています。そのため、証拠や情報として提出する報告書には、ターゲットや浮気相手とわかるものが使用されるのです。
「ホテルの駐車場から車を降りて部屋に入るシーン」
「同じ車両に乗って2人がデートしているシーン」
「百貨店などで買い物しているシーン」
浮気調査の中では、これらのシーンを撮影しますが、『すべての場面で2人の顔が鮮明に映っているわけではありません。』一連の調査の流れの中で、シーンによって顔が映ったり後ろ姿だけだったりします。
その映像の鮮明度については、各探偵事務所が持っている機材の質によって違ってきます。証拠を撮影するという基本においては、『鮮明である、特定できるという条件を満たす』でしょう。
しかし、探偵各社の機材も違えば、販売されている機材も数多くあります。個々の映像や画像などを確認したい場合は、「探偵事務所のHPにある報告書サンプル」などを参考にすべきです。
この点についても、メールなどで問い合わせてみましょう。
浮気の証拠写真の鮮明度は撮影シーンによって違う
浮気調査の一例を見ていきましょう。午前10:00から午後10:00まで調査をしたとします。調査スタッフは、ターゲットである夫(妻)を追跡して、まずは本人を特定するシーンを撮影するでしょう。
『当日に乗っている車両・本人の正面からの全体像』といった内容です。このシーンからわかるのは、車のナンバーや車種、本人の当日の服装や髪形、持ち物などです。まずはこの基本情報をもとに追跡を続け、浮気相手が現れれば同じような情報をとっていきます。日中のシーンであれば、こうした情報は比較的簡単に撮れるでしょう。
その後、2人のデートシーンなどをとっていきます。一連のシーンで2人が後ろ姿のときが連続したり、横顔やわずかに不鮮明な画像であっても、それが本人であると特定できるでしょう。
やがて日が落ちて夜の場面に移行した場合は、画像の鮮明度を保つために様々な機材を投入していきます。赤外線カメラはその代表的な機材で、夜間であっても多少の光源さえあれば、ターゲットの顔を映すことができるのです。当然、夜間であれば鮮明度は低下しますが、それを機材の能力でカバーしていくでしょう。
浮気の証拠となる重要なホテルのシーンなども、顔が映ることを優先して待機場所やカメラの配置を考えます。このような工夫から、『鮮明である、特定できるという条件』を確保していくのです。
しかし、場面によってすべて本人を特定できるとは限りません。ホテルの場面では駐車場が薄暗いことが多く、ターゲットが出入り口付近に駐車してそのまま降りていく場合もあります。この時などは、うしろ姿だけを押さえていくのです。
「証拠になるの?」と思うかもしれませんが、『すべて一連の流れを含めてのワンシーン』です。「どの車から、どんな服装の人が降りたのか?」と考えれば、ターゲットを想像できる要素は十二分にあるでしょう。
これまでの調査で「車両ナンバー、服装、持ち物、ホテルまで来た経路」などが押さえられています。そこからたどれば、ホテルでのワンシーンが、『後ろ姿であってもターゲット本人である』と特定できるはずです。
仮に、この一連の映像を証拠として裁判になったらどうでしょうか?弁護士から質問されたターゲットの夫(妻)は、それが自分ではない!と否定できるでしょうか?
さらにホテルから出てくるシーンでは2人の顔が映っていたとなれば、「ホテルへの出入りは2人の行動によるもの」と断定できます。すべて、こうした流れの中で映像や写真を組み合わせ、相手を論破できる証拠としていくのです。
逆に、画像の鮮明度にこだわるあまり、百万円単位の高額機材を使う探偵事務所もあるかもしれません。しかし、その機材費が調査料金に反映されて高額になる場合は、依頼者にとって「鮮明さが最優先ではない」ことになります。
このように、探偵事務所では機材を使って、さまざまなシーンで浮気調査を行っています。画像の鮮明さを確認したいという方は、まずは問い合わせてみて「報告書サンプル」を見るようにしましょう。